山下商店を始めて色んな農家さんとお話させていただくと僕たち消費者がしらない落とし穴がいっぱいなんですよね?
みなさん、お米買う時に品種と値段だけ見てませんか?値段はとても大事ですが、下手をすると支払っている金額の価値よりもずっとひどい商品を買っているかもしれません。
どうせなら品質と料金を納得して購入したいと思いませんか?そう思われるならぜひ、この先も読んでみてください。5分程度のお話ですので。
なぜ山下商店では玄米30キロをすすめるのか?
お米は玄米の段階で検査を受けないと品種、生産年度、生産地を名乗れないルールになっています。(農林水産省HP参照)しかし、中には検査を受けず、ネット上でコシヒカリ、華越前などのお米を売ってしまっている事があります。つまり未検査米です。縁故米とも呼ばれ、親戚、家族で食べる場合、検査受けないで回ってくることは普通です。しかし、そんなお米を販売するとなると、検査は受けてないと消費者にとっては心配ですよね?
お米には等級がつきます。1等級、2等級など検査員が印鑑を押していきます。写真は古いものを例として紹介していますが、1等米だと丸いスタンプが押されます。
また、検査を受けるにはコメの袋も認められた物でないといけません。紙質や厚さが悪いとお米を傷めたり破けたりするため選ばれた袋を使います。見分け方は写真のように紐の真ん中に色がついています。(写真の場合は紫。色は会社によって違います。)紐の色がついてない袋はそもそも検査を受けれません。もし、みんさんが玄米で購入されているならば、紐の確認、等級スタンプ、検査員スタンプなどを確認ください。
そもそも等級とは?
ではお米の等級とはどういう物でしょうか?検査員の方が見るのは玄米の粒の大きさ(写真は精米の粒、イメージです。)、色合い、虫食いがないか?未成熟かどうか?などを検査し等級を決めていきます。色が黒かったり割れてたり、検査した中の割合を見ます。また福井県の場合粒の大きさは1等級で網目1.9以上となってますが各県によって大きさは違います。
ここに落とし穴が!?精米に等級表示ありません。
我々消費者は精米をスーパーで買う時に何を見ていますか?価格、品種、生産地?お米の等級って実は書いてないんです。等級表示の義務はありませんので精米の状態では新米なのか古米なのか、生産年度がミックスされてたり、粒の大きさも違っている場合があります。正直色んな品種のお米が混ざっていても精米状態で販売されたら全くわかりません。疑い始めたらきりがありませんので信頼のおけるお店から買いたいものですよね?以前番組で地産地消の農家さんにインタビューしましたら、「近所をあるく孫たちの顔をみたら、作物に必要以上の農薬を利用しないで丁寧に作りたいと思う」とコメントを頂きました。農家さんの顔が見える地産地消の取り組みの大きな目的ですよね?インターネットでは顔の見えない買い物をしますので不安になると思いますが、できるだけ生産者の顔、声、考えを知りたいものです。ちなみに取引させていただいている生産者は検品をしっかり受け、玄米1等級での販売をされてますし、精米も1等級だけを精米しての販売だそうです。
また写真のように大きな冷蔵庫で気温と湿度調整をしていつでも美味しいお米をお届けできるようにしているとの事です。
新米が良く、古米が悪いわけではない
料理人の方は自分の提供したい味を求め食材を選びます。食材を熟成かけたり、発酵させたり、広い世界感をもって取り組まれてます。お寿司などの世界では古米の方がよい、焼き飯にはタイ米があう、など有名な話です。お米単体で食べて美味しいのと、メニューとして利用した時の他の食材との調和は別の物。我々消費者はお店で新米やコメの品種などを追求するような事はやめたいですし、お店の方も食材の偽装表示などはしてはいけません。
まとめ
これまで色んな話をしましたが、家庭で食べるお米は検査をしっかりと受け、等級、生産年度、生産地が分かっている玄米を必要に応じて精米して食べるのが一番安心でリーズナブルです。目先の価格に振り回されると本当の価値以下のものを買わされている事があるのでご注意ください。よい物は安くはありませんし、安くはなりませんが、リーズナブルな価格の良品を納得して購入いただきたいです。
最後まで読んでいただてありがとうございます。
もし、山下商店でお米をお試しいただけるならyahoo店、楽天店、当店のオンラインショップにてご利用いただけると幸いです。
コシヒカリ、イクヒカリ、華越前の1等級を販売しております。